- 生涯試合では無敗だった。ただしそのために相手の調査・研究、試合場の下調べ、自己管理など徹底していた。
- 若い頃の戦い方は残忍だったが、精神的に成熟すると、試合相手を思いやるほどの余裕ができた。
- 兵法という当時比較的新しい技術を昇華するため、芸術(絵画、彫刻、能など)、禅を学んだ。
- 軍学者,兵法指南役としてのポジションを得るためにいくつかの藩にリクルート活動を行うが、武蔵の提示した条件が高いこと、武蔵の兵法は他の兵士に教えることは難しいことなどの理由からうまくいかなかった。軍学者は論理よりも実績が重視された。武蔵は一兵としての経験しかなかった。
- 晩年は、兵法者として功績をたたえるため、藩内の序列とは別枠のポジションを与えられた。
- 自分の武具は自分で作れなければならないと考えていた。旅の途中、頼まれて武具の作成も行なっていた。
読んでいて、凄腕のエンジニアが厚遇を求めて転職活動するも、条件・待遇のミスマッチでうまくいかなかった、みたいな話を想像しました。また作中の戦における兵士の扱いが、システムの大規模開発におこる技術者の扱いと重なっているように思えました。
カーリル(図書館検索)
http://calil.jp/book/4022642149
0 件のコメント:
コメントを投稿